top of page

21. 失敗できる時にたくさん失敗して欲しい

大学・大学院は失敗してもある程度許される環境と言えます(失敗の種類にもよります)。社会では失敗すると評価が下がります。営利企業では失敗=損失です。私が学生の頃から今まで変わらず一定数の学生は失敗を極度に嫌う傾向があり、私は良くないことだと考えています。​

失敗しない人生に果たして価値はあるのでしょうか? これに対してアインシュタインは「Anyone who has never made a mistake has never tried anything new.」と述べています。何か新しい行動を起こせば、失敗か成功のどちらかになります。数多くの新しい行動を起こせば、失敗と成功の両方が得られるでしょう。挑戦的な研究活動とは多くの失敗と少しの成功が得られる、ある意味で非効率なものです。しかし、その少しの成功は人類の未来を変える可能性を秘めています。このような気概を学生には持ってもらいたいのです。

ただし、無計画に実験した何の糧にもならない失敗については許容しません。創薬標的科学研究室では、なぜその実験を行うのかを熟考し、実験を行う前にきちんと計画を立て、プロトコルや試薬、機器の準備をすることを徹底しています。これら一連の準備にしっかり時間をかけることを学生に求めます。

SET-BL-J-002V.png
bottom of page