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16. 科学リテラシーを身につけてください

昨今、科学リテラシーなる言葉をよく聞きます。また日本の科学リテラシーが諸外国と比較して低いと色々なところで紹介されています。私のような研究者の目線で世の中を見ると、至るところにトンデモ科学がはびこっています。ちょっと考えたり、googleで調べれば、すぐに嘘だとわかりそうなのにと思うこともあります。健康食品の科学的に立証された効能とか紹介されていても、実際のデータを見ると、とても効くとは言えないようなこともざらにあります。統計解析と有意差検定の功罪でしょうか。

 

Wikipediaには科学リテラシーとは、「個人としての意思決定、市民的・文化的な問題への参与、経済の生産性向上に必要な、科学的概念・手法に対する知識と理解」であるとされ、また科学リテラシーのある人物とは、以下に挙げる能力を有するものとあります。

  • 実験・推論の考え方および基本的な科学的事実とその意味を理解している。

  • 日々体験する物事に対して好奇心をもって接し、疑問を見出し、問いかけ、答えを導くことができる。

  • 自然現象を、表現あるいは説明、予測することができる。

  • マスメディアの発する情報を分別を持って読み取り、その帰結の妥当性を社交の場で話しあうことができる。

  • 国や地域の意思決定に伴う科学的な問題を認識し、科学的・技術的に熟考した上で自らの見解を表現することができる。

  • 情報源および研究手法に基づいて、科学的情報の質を評価することができる。

  • 議論の場において、証拠に基づいた主張・評価を行い、そこから妥当な結論を導くことができる。

 

​研究者にとっては至極当たり前のことが書かれています。当研究室に配属する学生には卒業までに科学リテラシーのある人物に成長してもらいたいので、ビシバシ指導します。

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