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抗体薬物複合体の

​研究開発

抗がん剤などの化合物を抗体へと共有結合させた抗体薬物複合体が次世代バイオ医薬品として注目されています。近年では難治性の乳がんの治療薬として承認されました。しかし現在の技術では抗がん剤の抗体への導入数に限界があるため(抗体あたり3〜5個: Drug-to-Antibody Ratio)、より高活性の抗体薬物複合体を製造するタンパク質化学修飾技術が求められています。

抗体に抗がん剤を多量に導入することは技術的には可能です。ただし、導入しすぎると抗体の抗原(この場合はがん細胞)への結合能力が落ちてしまい、結果として抗がん効果が低下します。そのため、抗体の性能を落とさず、抗がん剤を多量に導入する技術が必要です。

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この課題を解決するため、有機化学者である細谷教授(東京医科歯科大学)との長年の共同研究の成果を活用した新しい抗体化学修飾技術の研究開発を進めています。この技術の実現により、抗体への抗がん剤導入数を飛躍的に向上させることができると期待されます。

本研究は、AMED先端的バイオ創薬等基盤技術開発事業による支援を受けています。

​当研究室は分担として、抗体への抗がん剤導入技術開発・がん細胞株を移植したマウスを用いたin vivoでの評価実験を担当しています。

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